川口知子(かわぐちともこ 1937年12月21日生)
 [女優]



 東京に4人兄弟(兄1人、姉2人)の末っ子として生まれる。両親は長唄の師匠で、従妹には女優の田村秋子がいる。日劇ダンシングチーム出身。共立女子学園高等学校在学中に俳優座養成所に第8期生として入所、1958年に文学座に入り、翌1959年に『黄色と桃色の夕方』で初舞台を踏んだ。1960年、川島雄三監督の映画『赤坂の姉妹 夜の肌』に出演、三姉妹の末っ子・鳴海冬子を好演し、第5回エランドール賞新人賞を受賞した。テレビドラマではNHK連続テレビ小説の第2作『あしたの風』や『乱れる』(フジテレビ系)などに出演した。私生活では演出家の木村光一と結婚したが、1年足らずで離婚している。

 1969年1月19日午前4時ごろ、自宅で石油ストーブの不完全燃焼で中毒死しているのが発見された。今後の活躍が期待されていた矢先の突然の死であった。色白の美人であったが、その色白の顔が不完全燃焼で出たススで真っ黒になっていたため、新劇の仲間たちによって白く死化粧が施されたという。

 遺されたノートの日記帳には、同性を愛する自身に苦悩する内容が書かれていたことから、一部では悩んだ末の自殺説も囁かれた。
 「あの人は男じゃないのヨ。駄目!わすれなくちゃ。こんな苦しみ、今まで味わったこともない。私は異常な女だ。女の人を愛するなんて! あの人のやさしいキス、やわらかい抱擁、あの人に抱かれてねたあの日のことを考えると、胸がちぎれそうに痛い。○○さん(新劇女優)、トモコは貴女が好き!奥さんのいる男性を好きになるよりいけないことだと思っても・・・私はあの人なしでは生きていけない」

 1969年1月19日死去(享年31)

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